この記事でわかること
- 固定費 vs 変動費どちらを先に削るべきか
- スマホ代を月3,000円にする乗り換え手順
- 生命保険の見直しで年10万円削る方法
- サブスク棚卸しワークシート
- 固定費削減で浮いたお金の使い道
はじめに:節約の王道は「固定費の見直し」にある
節約といえば「食費を削る」「外食を減らす」を思い浮かべる方が多いですが、これは最も非効率な節約方法です。食費を毎月数千円削るために、毎日の食事を我慢し続けるのはストレスがかかります。
一方、固定費は一度見直せば毎月自動的に節約効果が続きます。スマホを格安SIMに乗り換えれば、何もしなくても毎月5,000円が浮き続ける。これが固定費見直しの最大のメリットです。
この記事では、共働き・子育て世帯が実践すれば年30万円以上の削減も可能な固定費見直しの方法を、具体的な手順とともに解説します。
第1章:固定費 vs 変動費、どちらを先に削るか
固定費と変動費の違い
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 固定費 | 毎月必ず発生する費用 | スマホ・保険・家賃・サブスク |
| 変動費 | 月によって金額が変わる費用 | 食費・交際費・被服費 |
固定費を先に削る理由
変動費を毎月節約するには「意志の力」が必要です。「今月は外食を減らそう」と毎月決意し直さなければなりません。一方、固定費は一度変更すれば自動的に節約が続きます。
また削減額の規模も違います。スマホを格安SIMに変えると月5,000円削減。年間で6万円。保険を見直せばさらに年数万円。食費を毎月1,000円削るより、はるかに大きな効果です。
基本原則:固定費を先に徹底的に削る。その後、変動費の予算管理をする。
第2章:スマホ代を月3,000円にする乗り換え手順
現状確認:あなたのスマホ代は適正か
| キャリア | 月額料金(20GB目安) |
|---|---|
| NTTドコモ・AU・ソフトバンク | 6,000〜9,000円 |
| ahamo・povo・LINEMO | 2,700〜3,000円 |
| 楽天モバイル | 〜3,278円(使い放題) |
| IIJmio・mineoなど格安SIM | 1,500〜2,500円 |
大手キャリアをそのまま使っている場合、年間で3〜7万円の節約余地があります。
乗り換え手順(30分で完了)
STEP1:現在の契約内容を確認する
キャリアのマイページで「現在の月額料金」「契約しているオプション」「解約違約金の有無」を確認します。
STEP2:乗り換え先を決める
- 通話が多い → 楽天モバイルまたはahamo(かけ放題オプションあり)
- データ使用量が少ない(10GB以下) → IIJmio・mineo
- できるだけ安くしたい → povo(基本料0円・必要な時だけトッピング)
STEP3:MNP(番号ポータビリティ)を申請する
現在のキャリアのマイページまたは電話で「MNP転出」を申請。MNP予約番号が発行されます(有効期限:15日間)。
STEP4:乗り換え先で申し込む
MNP予約番号を使って新キャリアに申し込み。本人確認書類(マイナンバーカード等)をアップロードして手続き完了。SIMカードまたはeSIMが届いたら設定して完了です。
注意点
- キャリアメールアドレス(@docomo.ne.jp等)は使えなくなります。GmailやYahooメールに移行しておきましょう
- 一部の格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、混雑時間帯は速度が遅くなることがあります
第3章:保険の見直しで年10万円削る
まず知るべき公的保険の手厚さ
日本の公的医療保険(健康保険)は、世界的に見ても手厚い制度です。特に「高額療養費制度」を知っておくことで、民間保険の必要性が大きく変わります。
高額療養費制度とは
1ヶ月の医療費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分を国が還付してくれる制度です。
| 年収の目安 | 自己負担上限額(月) |
|---|---|
| 〜370万円 | 約57,600円 |
| 370〜770万円 | 約80,100円+α |
| 770〜1,160万円 | 約167,400円+α |
つまり、どんなに高額な手術・入院になっても、月8〜10万円程度が自己負担の上限です。「1,000万円の手術で破産する」ということは健康保険の範囲内ではほぼ起こりません。
削っていい保険・残すべき保険
削ることを検討できる保険
- 医療保険(高額療養費制度があるため、貯蓄がある人は不要なケースも)
- がん保険(保障内容が重複している場合)
- 学資保険(同等の利回りをNISAで得られる場合)
残すべき保険
- 死亡保険(子どもがいる世帯。収入の主な担い手が亡くなった時のリスクカバー)
- 就業不能保険(長期病気・怪我で働けなくなった場合の保障)
- 火災保険・地震保険(自然災害リスクへの対応)
見直しの具体手順
- 現在加入している保険の証券を全部出す
- 各保険の「月額保険料」「保障内容」「満期・解約返戻金」を一覧表にまとめる
- 高額療養費制度でカバーされる範囲と比較して不要な保障を特定する
- 解約・減額・特約外しを検討する
第4章:サブスク棚卸しワークシート
気づかないうちに増えているサブスクリプション。以下のリストで確認してみましょう。
よくあるサブスクリプション一覧
動画・音楽配信
- Netflix(月990〜1,980円)
- Amazon Prime(月600円)
- Disney+(月990円)
- Spotify / Apple Music(月980円)
- YouTube Premium(月1,180円)
生産性・仕事系
- Adobe Creative Cloud(月3,280円〜)
- Microsoft 365(月1,082円〜)
- Dropbox(月1,200円〜)
その他
- 有料ニュースサイト
- ジム・スポーツ施設
- オンライン英会話
- ゲームのサブスク
棚卸しの手順
- クレジットカードと銀行口座の3ヶ月分の明細を確認する
- 毎月同じ金額が引き落とされているものをすべてリストアップ
- 各サービスを「よく使う / たまに使う / ほぼ使わない」に分類
- 「ほぼ使わない」はすぐ解約。「たまに使う」は代替手段がないか検討
第5章:固定費削減のまとめシミュレーション
実際に削減できる金額の目安を示します。
| 項目 | 削減前 | 削減後 | 月間削減額 |
|---|---|---|---|
| スマホ(2人分) | 15,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
| 生命保険 | 30,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
| 動画配信3サービス→1つに | 3,960円 | 990円 | 2,970円 |
| 未使用ジム | 8,000円 | 0円 | 8,000円 |
| 合計 | 56,960円 | 20,990円 | 35,970円 |
月35,970円の削減 = 年間約43万円の節約。この浮いたお金をNISAに回せば、将来の資産が大きく変わります。
第6章:固定費削減で浮いたお金の使い道
固定費削減で浮いたお金は、以下の優先順位で使うことをおすすめします。
- 生活防衛資金:まず生活費6ヶ月分を現金で確保
- 高金利の借金返済:消費者金融・リボ払いなどがある場合は最優先
- 積立NISA:毎月の自動積立に設定
- iDeCo:NISAの次に税制優遇が大きい
「固定費削減→自動積立設定」の流れを作れば、意志の力を使わず自然に資産が増える仕組みが完成します。
まとめ
固定費見直しのアクションプランを再確認します。
- 今週:スマホ代と保険料の現状を確認する
- 今月:格安SIMへの乗り換えを申し込む
- 来月:保険証券を見直し、不要な特約を外す
- 再来月:浮いたお金でNISAの積立額を増やす
年30万円以上の削減は、特別なスキルは不要です。「知っていること」と「実行すること」だけが必要です。
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この記事はししまるの金融教室が執筆しました。投資はご自身の判断と責任のもと行ってください。特定の金融商品・サービスへの投資を勧めるものではありません。