この記事でわかること
- 単利と複利の違いを図解
- 72の法則とは?5秒で計算できる方法
- 元本100万円の運用期間別推移
- 複利を最大化する投資タイミング
- 複利が機能しない商品の見分け方
はじめに:「複利はこの世で最も偉大な発明」
アルバート・アインシュタインが「複利はこの世で最も偉大な発明だ」と言ったとされるほど、複利の力は絶大です。
長期投資が有効な理由は「複利の効果」に尽きます。この記事では複利の仕組みを理解して、投資における時間の価値を実感していただきます。
第1章:単利と複利の違い
単利とは
元本にのみ利息がつく計算方法。
例:100万円を年利5%・単利で10年運用
- 毎年の利息:5万円(100万円×5%)
- 10年後の合計:150万円(元本100万円+利息50万円)
複利とは
元本と利息の合計(元利合計)に対して利息がつく計算方法。
例:100万円を年利5%・複利で10年運用
| 年 | 元利合計 |
|---|---|
| 1年後 | 105万円 |
| 2年後 | 110.25万円 |
| 5年後 | 127.6万円 |
| 10年後 | 162.9万円 |
| 20年後 | 265.3万円 |
| 30年後 | 432.2万円 |
単利なら150万円のところ、複利なら163万円。30年では単利の250万円に対して複利は432万円。差は182万円です。
これが複利の力です。
第2章:72の法則
お金が2倍になるまでの年数を、暗算で計算できる便利な公式が「72の法則」です。
公式:72 ÷ 年利(%) = 2倍になる年数
| 年利 | 2倍になる年数 |
|---|---|
| 1% | 72年 |
| 2% | 36年 |
| 3% | 24年 |
| 5% | 14.4年 |
| 7% | 10.3年 |
| 10% | 7.2年 |
インデックスファンドの長期期待リターン(年5〜7%)なら、約10〜14年でお金が2倍になる計算です。
また逆に使うと、「銀行の普通預金(年利0.02%)では72÷0.02=3,600年で2倍」という現実も見えてきます。これがお金を眠らせてはいけない理由です。
第3章:複利を最大化するための投資の考え方
早く始めるほど効果が大きい
30歳から月3万円・年利5%で積み立てると65歳時点で約3,400万円。
40歳から同じ条件では約1,900万円。
10年の差が1,500万円の差になります。
分配金は受け取らず再投資する
投資信託の分配金を受け取ると、その分が複利の元本から外れます。積立NISAでは「分配金なし(再投資型)」のファンドを選ぶことで、分配金も自動的に再投資されて複利効果が最大化されます。
税金を先送りする
通常の課税口座では利益に約20%の税金がかかります。NISA口座では税金がゼロのため、その分も再投資に回せて複利効果が高まります。
第4章:複利が機能しない商品の見分け方
以下の特徴がある商品は、複利効果が得にくいです。
- 毎月分配型投資信託:毎月分配金を払い出すため元本が増えにくい
- 高コスト商品:信託報酬が高いと利益の多くがコストに消える
- 短期売買を繰り返す手法:売買の度に税金・手数料がかかり複利が途切れる
複利効果を最大化するには「低コスト・分配なし・長期保有」の3原則を守ることです。
まとめ
- 複利とは利息にも利息がつく仕組み
- 72の法則:72÷年利=お金が2倍になる年数
- 年5%なら約14年で2倍
- 早く始めて長く続けることが複利の最大活用
- 分配金なし・低コスト・NISA口座で複利を最大化
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この記事はししまるの金融教室が執筆しました。投資はご自身の判断と責任のもと行ってください。特定の金融商品・サービスへの投資を勧めるものではありません。